第7回:勧誘を行ない申込みを承諾する 「貿易条件(Trade Terms)を決定する」

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貿易条件(Trade Terms)を決定する

貿易(取引)条件の決定は、売買契約の上でも非常に重要なものです。貿易条件の決定とは、次の事柄について確定させることです。

  1. 売主、買主のそれぞれ負担する費用の範囲
  2. 貨物の危険負担の範囲

この取決めの基準は、長い年月を経て作られた商慣習に基づきます。現在、貿易条件の解釈基準は、次の三つのものがあります。

  1. 国際商業会議所が制定したインコタームズ
  2. 米国商業会議所、全米輸入者連合会理事会、全米貿易会議理事会の共同委員会で採択された改正アメリカ貿易定義
  3. 国際法協会の制定したワルソー・オックスフォード規則

これらのうち、国際貿易において通常使用されているものは、インコタームズです。なお、今日において3.のワルソー・オックスフォード規則は、使用されることは、まずありません。

インコタームズは1936年に初めて制定されたもので、その後何回か修正され、現在は、2010年のインコタームズが最新のものとなっています。もっとも、インコタームズは、法律ではありません。取引をする上での解釈を国際的に統一し、トラブルを防ごうという目的のものです。ですから、2010年のものが最新のものといっても、売主・買主の取決めで、2010年以前に制定されたもの(2000年、1990年、1980年、1976年、1967年、1953年)を用いることもできます。

1990年以降のインコタームズは、次のような特色を持っています。

  • コンテナリゼーションに対応している。
  • 国際複合運送(International Combined Transport)に対応している。
  • 電子データ交換(EDI)に対応している。

ここでは、従来より実務上よく使用されているFOB (Free On Board : 本船渡条件)、CIF (Cost, Insurance and Freight :運賃・保険料込条件)、CFR (Cost and Freight:運賃込条件)の三条件を中心に解説していきましょう。なお、これらは、すべて、積み地条件(輸出国渡し)となります。

貿易条件の解釈基
  • インコタ一ムズ
    一般的
  • 改正アメリカ貿易定義
  • ルソー・オックスフォード規則
    使われることはまずない。
表示の方法

本文でも述べているように インコタームズは法律ではありませんから、売主、買主の同意により、従前のインコタームズを用いることができます。

たとえば、1980年のものを使う場合は、トラブルを防ぐため、 次のように表示すること が必要です。

“C&F LOS ANGELES AS PER INCOTERMS1980”

また、米国との取引では、国内取引で用いることのある改正アメリカ貿易定義とインコタームズを相手方が混同することも十分考えられるので、注意が必要です。交渉段階で明確にしておくとよいでしよう。

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