第7回:勧誘を行ない申込みを承諾する 「貿易条件(Trade Terms)を決定する」

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FOB

本船渡条件のことです。つまり、船積み港に停泊している本船に貨物を積み込むまでの条件を表しています。

たとえば、”FOB YOKOHAMA US$1,000”というのは、横浜港に停泊している本船に貨物を積み込むまでの価格が、1,000米ドルであることを示しています。

もう少し詳しく言いますと、貨物が横浜港に停泊中の、買主によって指定された本船の船上に置かれたとき(または引渡された貨物を調達したとき)までの一切の費用が、1,000米ドルであることを示しています。(引き渡された貨物を調達したとき、というのは、輸送中の転売、いわゆる洋上転売や連続売買が該当します。)

したがって、FOB条件の場合には、輸出者は、横浜に停泊中の本船に貨物を置くまでの費用を負担すればよいということになります。この先、輸入者の手に渡るまでの費用は、輸入者側が負担します。

また、貨物が船上に置かれたときに、危険負担は、売主(輸出者)から買主(輸入者)に移転することになります。

ところで、「一切の費用は、1,000米ドル」であるといいましたが、この一切の費用とは具体的にどのようなものがあるでしようか。

大きく分けて次のようなものがあります。

  • 基本原価
    仕入原価、製造原価のことです。
  • 輸出諸掛
    輸出包装費、検査料、国内運送費、倉庫料、輸出通関費用などのことです。
  • 輸出経費
    金利、通信費、雑費のことです。

FOBは、貨物が本船の船上に置かれたときまでの価格を示していますから、ここまでの費用は、売手の費用になります。しかし、定期船利用条件(Liner Terms)の場合、積込み費用は、運賃の中に含まれています。このため、運賃負担者である買手が実質的には、積込みのための費用を負担していることになります。

 

CIF

シフとも呼ばれます。これは、輸入港(指定仕向地)までの運賃・保険料込条件のことです。

たとえば、”CIF LOS ANGELES US$30,000” と表示されていたならば、ロサンゼルスまでの運賃・保険料を含めて三万ドルであることを意味します。これは、FOB価格に輸出港から輸入港までの運賃、保険料をプラスしたものと考えて差し支えありません。

危険負担の移転時期は、FOBの場合と同じです。つまり、貨物が輸出地の本船の船上に置かれたとき(または引渡された貨物を調達したとき)に、売主から買主に移転するわけです。CIF契約では、輸入地までの保険料と運賃を売主が負担することになるので、危険負担も仕向地到着まで売主が負担するかのように錯覚することがあります。注意が必要です。

C Cost …貨物の価格
I Insurance…海上保険料
F Freight…国際輸送費

CIFとは輸入港までの保険料・運賃込みの条件を意味する。

CFR

この条件は運賃込条件です。具体的にはCFR価格といえばFOB価格に運賃を加算したものになります。つまり、仕向地到着までにかかる運賃を売主が負担することになります。この条件の場合も、危険負担の移転時期は FOB、CIFの場合と同じように貨物が輸出地の本船の船上に置かれたとき(または引渡された貨物を調達したとき)とされています。

FOB、CIF、CFR の違い
FOB YOKOHAMA US$ 1,000.00-
  • 輸出地:YOKOHAMA
  • 船に積み込むまでの価格
CIF LOS ANGELES US$ 30,000.00-
  • 輸入地:LOS ANGELES
  • ロサンゼルスに到着するまでにかかる運賃・保険料を含めた価格 (FOB+運賃+保険料)
CFR LOS ANGELES US$ 28,000.00-

 

  • 輸入地:LOS ANGELES
  • ロサンゼルスに到着するまでの運賃のみを含めた価格 (FOB+運賃)
  • いずれも売主の危険負担は、船に積み込むまで
条件別の価格構成
条件別の価格構成

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