その16:英文法の知識(5)

執筆者:関根幸雄(広島修道大学教授)

表現の幅を広げることがビジネスでの意思疎通にとても役立つのじゃ。何はともあれ文法の知識を取得するのじゃよ。

6.冠詞

次の問題をやってみましょう。

問題
We will arrange with our bank to open (a, an) L/C.
当社取引銀行に信用状を開設する手配をいたします。

カッコに入るのは、aでしょうか、それともanでしょうか。

正解は、letter of creditと読むならば a、L/C(エルシー)と読むならばanとなりますが、一般的にはanではないでしょうか。

問題
The prices are quoted on FOB Yokohama basis.
価格はFOB横浜条件で見積もられています。

この英文には間違いがあるのですが、どこでしょうか。

実は、FOBはbasisを修飾しておりますので、FOBの前に冠詞が必要となります。その冠詞とはanで、FOB(エフオービー)と読むからです。 この冠詞を忘れてしまう学生がおりますので、注意してください。

また、通関ベースというときに、英語ではon a customs clearance basisとなり、日本語のベースは英語ではbasisとなりますので、この点も要注意です。

7.名詞構文

「当社は貴社の新製品にとても関心があります。」を英訳すると、

We are greatly interested in your new products.

と表現できますが、名詞構文(この場合、動詞+名詞+前置詞)を用いると、

We have (a) great interest in your new products.

となり、英語らしい表現といえましょう。

同様に、

貴社信用状を受領次第、貴社注文品を船積します。

を英訳すると、

As soon as we receive your L/C, we will ship your order.

となりますが、名詞構文(この場合、前置詞+名詞+前置詞と動詞+名詞+前置詞)を用いて、

On receipt of your L/C, we will make shipment of your order.

とすることもできます。

動詞を用いた基本文から、名詞構文へと応用することにより、表現の幅を広げることができます。