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B級の各科目と出題傾向

B級の出題範囲となる実務はC級とほぼ同じですが、その実務について問われる知識が深化し、かなり 細かい手続きや法的根拠、書類の知識などが問われ、難易度が増しています。特に法務の知識が問われていますがこれは貿易業務の中堅層として、時にはある程度の判断業務をこなしつつ正しい手続きが出来ることが要求されているためです。
C級と異なる主な出題ポイントとしては、次のようなものがあげられます。

キーワード C級との相違点・出題ポイント
貿易と環境 取り上げる国際的取決めはC級のものに「HACCP」を加えた程度だが、各取決めから制定された国内法(たとえば外為法)について、細かくその手続や例外が問われている。
WTO(GATT) 「貿易経済知識」のほか「貿易法務」「通関知識」などが広範囲で問われている。これもWTO関連の国内法にもとづく手続をきちんと理解しておくことが重要になる。
インコタームズ FOB、C&F、ClF、FCA、CPT、ClPの6つについては、 特にその売主・買主の義務について理解しておくことが必要。 貿易運送や貨物保険と絡んで頻繁に出題される重要項目。
信用状と信用状統一規則 「貿易法務」「貿易書類と手続」などの科目で、信用状統一規則に 定められた手続きについて出題される。特に運送書類に関する規定には注意。
貨物保険 C級と比べてかなり難易度が高い。保険約款と貿易運送形態との関係をよく整理したい。インコタームズとの関連問題も非常によく出題される。
貿易運送 海上輸送、航空輸送、国際複合輸送について、その契約の種類や運賃、運送状などの手続きを細かく問われる。特に航空輪送についてはB級より「航空貨物」という科目が加わっているので、通関手続、貨物保険などの整理が必要。
貿易保険 輸出手形保険が中心に出題されることはC級と同様だが、海外商社名簿の格付け、輸出手形保険の手続まで問われる。
PL保険 約款、カバーされる対象、被保険者、保険期間などが問われる。
契約書 法的な面が細かく問われ、C級と比べて難化。
関税の知識 関税をいかに押さえるかが輸入者の関心事のため、関税評価申告、減免税、特恵関税、納期限の延長などの手続が問われる。
港湾知識 B級からの新しい科目で、貨物の積み卸しについて、貿易運送の形態ごとに書類の種類や流れ、B/Lなしでの貨物引き取りなどが細かく問われてくる。 実務経験のあるなしで最も差の出やすい部分である。また、港湾運送事業についても問われている。
クレーム B級からの新しい科目で、クレームの種類、手続きの手順、法的根拠、紛争の解決策などが出題される。

B級出題例

貿易実務

icon問題 ≪形式:四答択一式 配点:各問題3点≫
  • 次の各問いについて、答えを1つ選び、その記号を解答欄にマークしなさい。
  • 1.輸入取引における本邦ローン(自行ユーザンス)について、次の記述のうち誤っているものはどれか。
    • 本邦ローンは信用状取引の場合のみ利用される。
    • 外貨建ての輸入について本邦ローンの供与を受ける場合、期日に行われる決済では、当日のTTS(電信売相場)が適用される。
    • 本邦ローンの始期は日本の銀行が海外の銀行へ支払いを行ったときであり、終期はローンの期日である。
    • 本邦ローンは輸入貨物代金の支払いのみならず、輸入にかかる運賃、保険料の支払いにも利用されることがある。
  • 2.Firm 0ffer(確定申込み)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
    • 回答到着期限内に相手の承諾回答が到着すれば、自動的に契約が成立する。
    • わが国においては、回答到着期限内は提示したFirm 0fferの変更も撤回もできない。
    • Firm 0ffer に対してその条件のうち一部を変更してくれるよう求めるCounter 0fferが行われると、当初のFirm 0fferは失効する。
    • 相手がFirm 0fferに対していったんCounter 0ffer したものの、思い直して改めて承諾回答をし、そのいずれもが回答到着期限内に到着した場合には、契約は成立する。
  • 3.仲裁に関する国際条約と仲裁判断について、次の記述のうち誤っているものはどれか。
    • 「外国仲裁判断の承認および執行に関する条約(通称 ニューヨーク条約)」は、当該国外で行われた仲裁判断を自国の裁判所が承認し、これに執行力を与える国際条約である。
    • ニュー∃ーク条約以前にも、ジュネーブ議定書およびジュネーブ条約といった外国の仲裁判断に関する国際条約があるが、外国仲裁判断の承認と執行についての効力はいずれも同じである。
    • わが国は、外国仲裁判断の承認および執行に関する多国間国際条約以外にも、一定の国との2国間通商条約の中で、外国仲裁判断の承認および執行について合意している。
    • わが国で下された仲裁判断については、裁判所の確定判決と同一の効果が認められており、一定の条件のもとでは強制執行することができる。
  • 4.取引交渉の相手から届いた契約書に、「Entire Agreement(包括合意条項)」が入っていた。この契約書に署名する場合について、次の記述のうち誤っているものはどれか。
    • これまでの取引交渉における合意事項は、契約書と矛盾しない合意であっても、すべて契約書に盛り込むべきである。
    • 最終的に調印された契約書は唯一の合意であり、それと矛盾する調印以前の合意は無効である。
    • 本条項のある契約書は、調印後は一切変更ができない。
    • 裏面約款の記載事項をも契約条件に含めるのであれば、その意図を明確にするため、表面条項とすべきである。
  • 5.貿易条件がCIFの場合の貨物海上保険について、次の記述のうち正しいものはどれか。
    • 通常、保険約款には「FOB Attachment Clause」という特別約款がつけられる。
    • 貨物が仕出地の倉庫を搬出されてから、船積港における本船舷側の手すりを通過するまでのリスクについては輸出者負担となるので、通常、輸出者はそのリスクをカバーするため輸出FOB保険を付保する。
    • CIF条件において、インコタームズで輸出者が付保することが義務づけられている貨物保険の条件は、ICCの場合「A/R(All Risks)」または(A)である。
    • 被保険者が輸送の通常の過程におけるものでない保管のために、最終倉庫でない倉庫に貨物を入れた場合には、その時点で保険期間は終了する。
icon解答
  • 1.A
  • 2.D
  • 3.B
  • 4.C
  • 5.D

貿易マーケティング

icon問題≪配点:四答択一式 配点:各2点≫
  • 3.次の各問いについて、答えを1つ選び、その記号を解答欄にマークしなさい。
  • (1)企業のマーケティング目標を実現するために行うマーケティング・ミックスにおいて、効果的に組み合わされるべき諸活動で、通常4Pと呼ばれるものに含まれないのは次のうちどれか。
    • Promotion
    • Price
    • Package
    • Place
  • (2)次の商品ライフサイクルの中で、成熟期に該当するものはどれか。
    • 商品が市場に認知され、急速に浸透する時期
    • 商品の寿命も終わりに近づき、売上高も急激に低下し、利益も出なくなる時期
    • 商品が市場に投下されたばかりで、売上高の伸びが緩慢な時期
    • 商品が市場に行き渡り、売上も伸び悩み、利益がピークに達する時期
  • (3)信用調査に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
    • (財)貿易保険機構が発行している「海外商社名簿」において、民間企業を示すEグループのうち、信用状態または財務内容に不安のある企業を示しているのはPである。
    • 相手企業の取引先や同業者にその企業の信用状態を問い合わせていくことを「Trade Reference」という。
    • 国別財務格付け、企業別財務格付けを行っているムーディー社(Moody's Investors Service)、およびスタンダード・アンド・プワーズ社(S&P: Standard and Poor's)の格付けを信用調査に利用することもできる。
    • 国際的に有名な信用調査会社であるダン社(Dun&Bradstreet Corp.)の信用調査報告書は特にダン・レポートと呼ばれ、国際的な信用度が高い。
  • (4)新製品を市場に導入する場合で、類似品がまだ市場に出回っておらず、消費者は価格に敏感で、価格の変化がその購買意欲に影響する度合いが高い場合、とるべき戦略は次のうちどれか。
    • 高速上層吸収戦略(高いプロモーション投資十高めの価格設定)
    • 高速市場浸透戦略(高いプロモーション投資十低めの価格設定)
    • 低速上層吸収戦略(低いプロモーション投資十高めの価格設定)
    • 低速市場浸透戦略(低いプロモーション投資十低めの価格設定)
  • (5)製造業者が海外進出する場合には、次の①~④のステップが考えられるが、これらのステップをその進出度合いの低い方から高い方へと正しく並べたものはどれか。
    • ア ライセンス生産
    • カ 単純輸出
    • サ 合弁企業
    • タ 現地法人設立
    • ア→カ→サ→タ
    • カ→ア→サ→タ
    • カ→サ→タ→ア
    • ア→サ→カ→タ
icon解答
  • 1-C
  • 2-D
  • 3-A
  • 4-B
  • 5-B

貿易実務英語

icon問題≪ビジネス文書 形式:三答択一式 配点:各問題3点≫
  • 1.次の条項が挿入されている契約書における、契約当事者の関係はどれですか。
  • ABC Manufacturing Co., Ltd. (as Vendor) hereby appoints XYZ Trading Inc. as its sole and exclusive distributor to sell and distribute Products in Territory.
    • 本人対本人
    • 本人対代理人
    • 代理人対代理人
  • 2.次の英文が記載されている書類は何ですか。
  • THIS CREDIT IS SUBJECT TO UNIFORM CUSTOMS AND PRACTICE FOR DOCUMENTARY CREDITS (1993 REVISION), INTERNATIONAL CHAMBER OF COMMERCE PUBLICATION NO.500.
    • 貿易保険契約書
    • 信用調査レポート
    • 信用状
  • 3.次のオファーを受け取りました。下の回答のうち、契約をそのまま成立させることが可能なものはどれですか。
  • We offer you 300 sets of "QUEEN" Brand Dinnerware, at US$48.00 per sets, CPT Kobe, for April shipment.
    • We accept if the shipment can be made by March 31, 2001.
    • We accepted, but would appreciate the shipment by March 31,2001 if possible.
    • We will accept 200 sets only.
  • 4.次の文はインコタームズのどの取引条件に関するものですか。
  • The seller delivers when the goods pass the ship's rail at the named port of shipment. This means that the buyer has to bear all cost and risks of loss of or damage to the goods from that point.
    • FOB
    • CPT
    • DES
  • 5.次の記事から読み取れる、中国の時計産業の状況はどのようなものでしょう。
  • On the Chinese mainland, the watch industry is competing to survive; while famous foreign brands may invade the mainland market,local brands are competitive because they offer attractive designs with innovative materials as well as solid value at reasonable prices.
    • 海外の有名ブランドに支配されている。
    • 価格やデザイン等によって海外の有名ブランドに対抗している。
    • 生き残りをかけて国内の競合企業と争っている。
icon解答
  • (1)-A
  • (2)-C
  • (3)-B
  • (4)-A
  • (5)-B