その18:実務家の書いた英文一考(6)

執筆者:関根幸雄(広島修道大学名誉教授)

The welding robot you inquired about is out of stock because of too many orders.
(お問い合わせのありました溶接ロボットは注文の殺到のため在庫がありません)

この英文にあるtoo manyは会話表現なので、書き言葉には不適切と思われます。伝統的貿易通信では、注文の殺到はa rush of ordersとなります。because of a rush of ordersとなりますが、ofが2つあるので、due to a rush of ordersと表現することもできます。なお、rushは動詞でも使われますので、例えば、Orders are rushing in at present.(現在、注文が殺到しています)と表現できます。

Frankly speaking, we are very disappointed to learn that you can offer a discount of only 2%.
(率直に申しますと、貴社からたった2%の割引しかオファーしていただけないと知り非常に落胆しております)

このFrankly speakingは、日常の会話では使われているのですが、ビジネスでこの表現を使うのは要注意です。相手にストレートにものをいう場合の前置きとして問題はないものの、書き手が非常に不愉快に思っている意味合いがあること、さらに不誠実をみずから宣伝(?)することになり気軽に使うと危険という意見もあります。同様に、To be frank with you、Honestly speaking、To be honest with youも、個人間のコミュニケーションではよいかもしれませんが、企業間のコミュニケーションでは気を付けたほうがよいでしょう。

書き言葉ならではのポイントを掴むのじゃぞ!

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